バンコクのローカル市場で本気のカレーを売ってみたら大変すぎて死にそうだった話!

きっかけは、彼女との何気ない会話でした。

彼女のオフィスの近くにマーケットがあります。
昼休みにご飯を買いに行くのですが、「食べるものがない」とのこと。

会社に勤めて半年以上。
ありきたりなタイ料理ばかりのマーケットに飽きがきたようです。

「そしたらカレーでも売ってみようか?」

という僕の何気ないアイデアを思いつき、マーケットでカレーを売ることになりました。
この先がイバラの道になるとは知るよしもなく。

カレーはスパイスから手作り

カレーを作るというと、通常はカレールーを入れますよね。

ところが、タイのカレールーって高かった。
日本の3倍くらい。

タイのローカル市場って相場が40〜65バーツ(約150〜220円)なので、ルーを使った時点で採算全然合わないです。

なので、スパイスから1から手作りすることに。
レシピを調べて、スパイスを買いに行きました。

スパイスってどこで売っている?

Googleで検索してもスパイスショップって出てこなかった。
タイのローカルビジネスの人たちって、そもそもオンラインでビジネスをしていないんです。

テスコ、ビッグC、マクロというタイ屈指の大型ディスカウントストアを巡っても、全種類のスパイスは揃わず。

スカイトレインに乗って、わざわざ買い付けに行く必要がありました。

スパイスを売っている店があったのは、路面にローカルな飲食店が並んでいるところの裏手。
お店の裏が市場になっていて、スパイス専門店はその一角にポツンとありました。

店内はというと、商品が雑多に並べられていて、レストラン向けに卸売りしているところ。

どこに何が置いてあるのかが全くわからない。
英語のスパイスリストをもとに、1つ1つ店員の方にスパイスを持ってきてもらいました。

1回目のカレーは「味しない」

ネットで調べたカレーのレシピをもとに、試作品を作ってみました。
粉から作るのって思った以上にムズイ。
思ったような味にならない。

ひとまず、彼女にもフィードバックしてもらうため、オフィスに手作りカレーを持って行く。

食べた感想は、「全然味しない」です。
彼女の同僚にもカレーを試食してもらいましたが、「味しない」「インドカレーみたい」という散々なコメント。

半分ヤケクソになって、彼女のデスクにあった醤油をぶっかけてみたら、

「(味が)よくなった」

というコメントが。
この時点で気づいたんですが、日本人とタイ人で味覚が違うんです。
明らかに濃い味付けのほうが好まれる。

僕はどちらかというと薄味派なので、「自分が美味しいと感じるものが正解ではない」状態でベストな味付けを見つけるのは大変でした。

3回目でOKサイン

2回目、3回目と試作品を作るにつれて、キッチンが調味料だらけになってきました。
タイ人が好み味付けを意識して、とにかく調整。

2回目のフィードバックのときに言われたのは、

「どうしてカレーが茶色じゃないの?」

はカルチャーショックでした。
タイ人は日本食が人気です。
しかし、タイ人の考える日本食の定義が狭すぎた。

カレーといえば、茶色でドロっとしたものだけをカレーと認識しています。

日本であるような、スープ状のカレーや、白や赤などのおしゃれなカレーは、カレーと認識されません。

ということで、色や食感を調整してみることに。

こちらが2回目の試作品。

こちらが3回目の試作品。
明らかに色が変わりました。

まだ細かな改善の余地はありました。
しかし、味自体は「美味しい」「好きな味」というコメントがもらえるようになったので、マーケットに出店することに。

出店ってどうするの?

マーケットの出店なんて、調べても出てきません。
なので結局マーケットに足を運んで直接聞いてみることに。

とはいっても、タイ語ができる彼女同伴です。
お昼休みにマーケットに来てもらって、

「出店予約は誰に聞けばいいのか?」
「出店料はどのくらいかかるのか?」

などを聞いてもらいました。

予約は「電話で2日前までに連絡してくれればOK」とは言われたものの、僕のタイ語では力不足。
なので別日に、マーケットに単独で足を運んで予約しました。

タイに来てはじめて、タイ語が必要と切実に感じた瞬間でした。
小学校1年生レベルのタイ語と簡単な英語を駆使し、なんとか出店予約ができました。

大人数の調理は勝手が違う

カレーの仕込みは前日に行いました。

ひとまず100人分を作ってみます。
場所はコワーキングスペースのキッチンを使用。
彼女の弟にも手伝いに来てもらいました。

たまねぎ6キロ。
延々と皮をむき、千切りにしていきます。
そのあとは、とにかく炒める。

ビッグCで買った鍋を、電磁調理器で熱したら底が焦げ付いて使い物にならない。
タイだと、低価格のものは「そもそも使用できない」レベルのクオリティが混じっています。

予定外に大鍋が使えないので、仕方なしに2つの鍋で2回調理することに。

14時から調理して、全ての仕込みが完成したのが19時。

大人数の料理を作るのと、4〜5人前を家で作るのでは全然勝手が違いました。
数十人単位の料理だと、調理というより「製造」のイメージが近いです。

100人前の米を仕込む

当日の朝、米を炊いていきます。
ビッグCで買った、7リットル炊きです。
約46合なので、90人分くらいは十分まかなえます。

レジから抱えて持って帰るの大変でした。

コワーキングスペースに着くなり、速攻で米を洗う。
炊飯しているときは、トッピングの野菜を茹でる。
マーケットの時間に間に合わせるため、スピード勝負でした。

も、持ち運べない

必要な荷物をまとめると、こんなに膨れ上がってしまいました。

・保温ボックス2つ
・オーブン
・ノンフライヤー
・大型バッグ

保温ボックスは各10キロ以上はあります。
バッグも同じくらい。

それに加えて、オーブン&フライヤーで3キロくらいはしているので、総重量で35キロくらいはあったかと。

徒歩1分のタクシー乗り場まで移動するだけでも、ひと苦労。
保温ボックスに乗せてある荷物が落ちないように、ゆっくり移動させていきました。

販売開始

マーケットに到着すると、彼女の弟が待ってくれていました。
一緒に荷物をおろして、ひたすら売り場のセットアップ。

カレーの準備をしていると、興味をもってくれる人もちらほらいましたが、注文には至らず。

彼女の弟のアドバイスを参考に、トッピング方法を少し調整したりしていると、やっと1人目の注文が!
日本語が話せるタイ人女性でした。

1人分の注文なんて、金額にしたら大したことではありません。
けれど、やっぱりゼロからイチが立つ瞬間は嬉しいです。

そのあとは、注文を受けながら調理をしてと、とにかく忙しかった。
途中から彼女が合流して、販売を手伝ってもらっていましたが、ピーク時は3人いないと回っていなかった。

お客さん、ほとんどがタイ語なので、注文すらわかっていなかったし。

ちなみに、タイのマーケットではトッピングの有無などカスタマイズできるのがデフォルトなので、イレギュラー注文が結構あります。

たとえば、

「カレーのご飯抜き(トッピングにカレーをかけるだけ)」
「唐揚げ3つ追加」

とか。
そういった場合も、アドリブで値段を決めて販売します。

結果は?

2時間で約35人分の注文でした。
目標の100人前からは大きく未達です。

けれど、初めて出店してみて35人売れたという事実は自信になります。
買ってくれなかったけど、興味をもってくれる人もいましたし、

「こういう見せ方をすればもっと買ってくれそう」

というアイデアも浮かびました。
彼女の同僚から、依然として辛口フィードバックをいただいているので、次週までに改善しがいがあります。

大量にカレーが余っているので、2〜3週間は夕食に困らないと思います。

久しぶりに生きがいを感じた

今回のカレー販売では、利益はほとんど出ていません。
機材の購入代金や、準備にかける労力を考えると、圧倒的にマイナスかも。

大量に料理を作って販売するのって、超絶肉体労働です。
マーケットは屋外なので、エネルギーも要ります。

お金を稼ぐのってこんなに大変だったっけ?

と思ったほどです。
ネットで収益を上げるのに比べると、何十倍も体力を使います。

だからこそ、仕事が終わったときの清々しさは格別でした。
目の前のお客さんに販売する仕事。
その場で食べて、フィードバックがすぐに返ってくる。

そして、お客さんの声をもとに、商品を磨き込んでいく。

ビジネスの核心に触れた感じがしました。

独りではできないことに挑戦

あとは、自分ひとりではできないことに挑戦できたというのも大きかったです。

調理や販売は自分1人ではできませんでした。
ほかにも、人によって気づくポイントが違うというか。

デザインについては、知らないうちに彼女がロゴを作ってくれていたり。
価格設定やトッピング、味などはタイ人の感性がとても参考になりました。

本業にもプラスになりそう

カレー販売をしたことで、ネット中心の本業へのモチベーションにも繋がっています。

やっぱりネットで稼ぐ仕組みを作って、自由なライフスタイルを確保するのが第一だと思ったからです。

稼ぎ方はいろいろあっても、場所や時間に関係なくできる仕事ってなかなかない。

そして、カレー販売で出したエネルギーを、ネットでのビジネスにもぶつけていく。
もっと結果が出そうな気がします。

自分が好きなことをするための、お金、時間、場所の自由を確保する。
それが本当に好きなことをして生きていることなんだと思います。

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